へなちょこバックパッカー

世界をゆる〜く旅した記録

一晩の恋



言葉が100%通じ合わなくても旅中の出会いって本当にあるものなんですね!

 

 

 SDカードの写真整理をしていて、カメラで撮った動画とGoProのバックアップをとっていないことに気付いた昨日...。とても時間がかかってクタクタです😪

 こまめにやらないとダメですね!

 ayaです。

 こんにちは(*Ü*)

 

 

▷▶︎23 Septiembre de 2017◀︎◁

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 ペニョールでの観光を終えてひとりになった私。

 ペニョールを近くで見たかったので、グアタペの街からは少し離れた所に泊まっていました。ホステルはWi-Fi使えないし、お腹もすいたしと思って、バスに乗ってセントロへ向かいました。

 

 

 

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 バスを降りて街に入るとすぐに

“Hola!”

“君、日本人でしょ?” 

と話しかけてきたヒッピー風の2人組。

 この街ののんびりした空気感なのか不思議と危ない感じもしなくて、その場で少しお喋り。

 ビールでも買って、外で飲もうよ!

 突然の誘いに、もう旅も終わるし、まぁいっか!と誘いにのった私。(本当はケーキを食べたかったんだけども...) 

 一緒に売店でお買い物してる途中で、彼らのお友達も合流。

 

 最初に声を掛けてきたのは、サングラスのチリ人、ゴンザロ。

 キャップを被っているのがコロンビア人のアレハンドロ。

 最後に合流したのがチリ人のガブリエル。

 日本で生活していたら絶対に出会わないような3人組。笑

 

 

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 ウクレレ?や太鼓を持ってて、歌い踊り、ビール飲み...

 みんな自然に体が動いて踊れるのがうらやましい。伝統的な踊りはみんなできるんだよって見せてもくれました。

 のーんびりしていて、みんなウェルカムみたいな、何とも言えない心地よい空気。

 

 日本人って、なまこ食べるんでしょ!?

 色んな物が禁止されてる日本人は、何で飛ぶんだ!?

みたいな、海外から見た日本についての話をしたり。

 チリのパイネの景色は最高だったよって写真見せながら話したり。

 チリは海産物がたくさん獲れるんだけど、今は国外に輸出しちゃって国内の人はあまり食べないようになった話を聞いたりとか。輸出先は日本なんだろうなーと思ったり。

 毎回恒例のやりとりだけど、私の年齢にビックリしてたり笑。

 チリの2人は、ホステルのハンモックで寝ていて、コロンビアの彼は、ホステルの庭のテントで寝泊まりしているそう。3人ともその方がベッドより安いからね!って。

 

 まぁまぁ、なんとか会話を楽しめるようになって、スペイン語を少しでも勉強して本当に良かったなと思いました。

 


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 アレハンドロはマクラメでドリームキャッチャーやアクセサリーを作って売ってました。

 私もマクラメ作るのにハマっていたので、彼の作る物にも興味津々。

 

 ここ数日は、人と一緒にいたから携帯を見ない生活だったし、治安の良さもあって時計すら見なくて、暗くなったら帰るような感じの日々。旅の終わりで、本当の意味でようやくのんびりできたような気がする。

 

 

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 1番おしゃべりしたゴンザロと写真を撮って、最後はみんなで記念撮影。

 今思うと、携帯なんかじゃなくてカメラ出せば良かった。

 

 

 夕方、日も暮れてきたので帰ることにした私。

 それを聞いたアレハンドロが

送っていくから!

と、急いで荷物を片づけて付いてきてた。

 全然お喋りしなかったのに、どうした?と思いつつ、一緒に歩いていくと

もう少し二人でお喋りしようって。

 それが何時だったのかは分からないけど、広場の噴水の前で、ずーっとお話していて気づいたらあたりは真っ暗。

 


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 夕方は気づかなかったけど、広場の教会はライトアップされていました。

 お互いの家族の話、日本での生活の話、彼がいれてるタトゥーの意味をひとつずつ教えてくれたり、宗教の話をしたり。

 私は仏教徒で、日本では色んなものに神様が宿っているっていう考えがあるよっていう話をしたついでに、十二支について説明したのね。彼の干支は何か教えてあげるから誕生日教えてってきいたら1995年だと🤭

1995年!?!?

 待って。少年だなーーって思っていたけど10歳も違うとは思わなかった。

 弟がまだ8歳で可愛いんだっていってたから、アレ?って思っていたけれど、ここまで若いとは思わなかったよ。二人で大笑い。彼は彼で、私の事を1~2歳上かと思っていたらしい。日本人、童顔だもんね。

 次の日も会う約束をして、この日は帰宅。

 

 


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 次の日。

 彼らの泊まっているホステル周辺を散歩。

 アレハンドロも数日、山にこもって過ごすのが好きだって言ってた。

 近くの丘で朝ごはん食べたり、ジャグリング見せてもらったり。

 大道芸人が乗っているような一輪車に乗って、コレをやるんだって。路上パフォーマンスしたり作ったマクラメを売ったりして、お金を稼いでいるそう。

 何から何まで私が生活してきた中で出会う事のなかったタイプの彼の生活スタイルに興味があったし、そういうスローな生活に憧れもあったから余計に、もっと長く一緒に過ごしたいなと思いました。

 

 

 ご飯を買いに行く道中も、見つけた物を全部スペイン語にして教えてくれました。

 時々、日本語ではなんて言うの?って聞いてきたり。

 何が食べたい?

 どこに行きたい?

 何考えてるの?

 昨日、クッキーが好きだって話したのを覚えていて、何気ない時にクッキーを買ってきてくれたり。

 まつ毛がくるりんってなってて綺麗な目。子どものような笑顔で、たまにイタズラしたり、誰の事も否定しない彼の雰囲気は、とっても居心地が良かったです。

 

 そんな素敵な時間は、あっという間に過ぎて。

 サンアンドレス島に行く朝イチのチケットを取ってあるので、余裕をもってメデジンに戻らないといけない。

 街の外れにあるバス停まで、手をつないで送ってくれました。

 あんなにお喋りしてたのに、バス停が近づくにつれて無言になる私達。

 まだ一緒にいたいと思うのに、バス停に着いた時には出発寸前で、ゆっくりお別れもできずにバスへ。

 私が乗ったと同時にバスが出発。

 まだ入り口にいた私に、escribo(メールするねって意味かな)って言いながら走ってバスを追ってきました。私もバスを飛び降りようかと思うシチュエーションだったけれど、そんな勇気もなく、そのままお別れでした。

 

 


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 彼が持っていたきれいな羽根。

 私の帽子にちょうどいい色だからって付けてくれたよ。

 サンアンドレス島にいる間に、いつの間にかとれていて、楽しい思い出は終わった気がしました。

 

 

 帰国してから今日まで、そろそろ2年が経つのに未だにやりとりが続いています。以前よりは回数は減ったけれど、たくさんお互いの話もしたし、お互いの生活の写真を送ったりもしました。

 彼は未だにコロンビア国内を回ってます。

 帰国してすぐの頃には、どうせ日本での生活で背負うものはないから、貯金使い果たしてコロンビアに戻って一緒に旅しようかと思っていたけれど、それもしなかった勇気がない私。

 今更だけど、そのくらいぶっ飛んだ人生歩んでも良かったなって思う。

 今では、どっぷり日本での生活に浸かってしまって、会いたいけれど、生活が違いすぎて彼にはついていけないと思ってしまいます笑。

 でも、またコロンビアに行きたいと思うのも、旅がしたいと思うのも、スローな生活がしたいと気付けたのも彼の存在が大きいので、ある意味、運命の人かもしれません。

 旅の終わりに切ない恋のお話でした♡

 

 

2017.9月当時

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