思い出のカバン屋さん
お買物をしていて、なかなか欲しい物が見つからない時、自分の希望通りの洋服やカバンがあったらいいのになーって思った事ありませんか?そんな希望を叶えてもらったお話です。
久しぶりに幼稚園で働いていた時の写真や動画を見ました。大変な事もあったはずなのに、嫌な思い出なんて忘れちゃって、子どもが可愛かった事とか楽しかった事しか思い出に残ってないなぁー。
でも幼稚園の仕事に戻りたいと思うのは、あの職場のメンバーが良かったからで、他の職場だったら戻りたくないかもとも思う。
あぁー、なかなか楽しい人生だったな
と思って死ねるように、これからも楽しく過ごせる環境にしていきたいです。
Aya です。
こんにちは(*Ü*)
▷▶︎Agosto de 2015◀︎◁
小銭入れを買ったカバン屋さん。
アンティークっぽいデザインの物も多くて、どのカバンなら日本での日常でも使えるかなーなんて考えがら、即決できなくてマラケシュ滞在中に毎日のように通っていたカバン屋さん。
革製品が有名って聞いていたし、モロッコに行ったら、旅中でも使えるようなカバンを買いたいなーと思っていましたが、私がこれだ!と思うようなカバンは見つけられずにいました。
私の希望は
“荷物も入って、内側にチャックも付いて防犯的にも良さそうなもの”
雑談中にそんなことを話したら、ここのお店のお父さんが作ってくれると言いだしました。
えっ?ホント??
だいぶ迷いましたが、旅の思い出に作ってもらう事にしました。
当時、使っていたのはコレ。
革の手触りがよくて、内側にもチャック付いてるしお気に入りなんだけど、携帯とお財布くらいしか入らないの。
これのもう少し大きいバージョンが欲しいと伝えておきました。
しかし!!
カバンを作ってくれると言ってくれたのはマラケシュ最終日。
次の日から砂漠ツアーに参加して、そのままフェズ、シャウェンと抜けていく予定でした。
ツアーは、マラケシュまで戻っても、途中で抜けても値段は同じ。ただ時間と移動のロスが出て、後半の旅程が少なくなってしまうのと、フェズまでの移動を自分でしないといけなくなる事。
その2つの問題をクリアしないといけませんでした。
ホステルに戻ってから、フェズまでの移動の仕方を調べたり、後半の日数は足りるのか見直したり、大忙しでしたが、
マラケシュに戻ってカバンを受け取って、翌日の午前中に出れば、暗くなる前にフェズに着けるから大丈夫!!
という結論に至りました。
という事で、2泊3日のサハラ砂漠ツアーに参加したけれど、マラケシュに戻ってきたのは21:00。
カバン屋さんは20:00までなので予定が明日にずれ込む...
朝イチの電車に乗れない事が決定です(;ω;)
次の日…
開いてないだろうなと思いつつ朝からスークに向かうも、まだどこのお店もやっていない。
こーゆー時の選択は、だいたい悪い方にいく事が多い。
自分の選択の悪さに悲しくなっちゃったけど、カバンを受け取らずにマラケシュを出るっていう無責任なこともしたくない。
朝ごはんを食べに行ったり、ポストカードを出しに行ったり、いつものオレンジジュースを飲みに行ったり… 今日で最後のマラケシュを味わいながら時間を潰しておお店にもどったのは10:00頃。
まだ閉まってる( TДT)
ちらほら開きだしたお店はあるものの、私が用事のあるカバン屋さんは、開く気配すらありません。
そのままフェズに向かうつもりだったので、私はバックパックを背負ったまま。
もう歩きたくないし、お店の前でぼーっとしてたら、開店準備をしている向かいのバブーシュ屋さんの人が、声を掛けてくれました。
作ってもらったカバンを受け取りに来たんだけど、今日マラケシュを出るから電車の時間が迫っている事を話すと、お店のお父さんに電話をして、私が待っている事を伝えてくれていました。
10:00過ぎには来るからここで待っていてと、椅子を貸してくれました。
世間話をしてると、バイヤーなの?って聞かれたけど、ただの旅行者です笑。
そう聞いてくるってことは、バイヤーも多いんでしょうね。可愛い雑貨がたくさんあるから。
日本で買うよりも格段に安いし。
ちなみに私は、各国のビールとコーヒーが飲めるカフェを開いて、世界各国で見つけた可愛い小物を販売して、私の好きを詰め込んだお店を開くのが夢です。
お父さんを待つ間、行き交う人を眺めながら
受け取らずフェズに行っちゃおうかなー
なんで、いつもうまくいかないかなー
いつ来るんだろうか...
私いっつもタイミング悪い
コミュニケーション取るの下手だなぁ
結局、自分の主張はしまいこんじゃうんだよね
もっといい意味で自己中になりたい
でもフリープランの旅で良かった
ここはモロッコ。
時間通りいかないなんて予想してたじゃん
思い通りにならない事を経験しなさいって事だな
と、色んな事を考えていました。
自分に対して今でも同じように思う事があるけど、当時ほど落ち込む事はなくなったし、思い通りにならなくても仕方ないかなって、5年の間になんとかやり過ごせるようになりました。
でも、当時は相当 気分が落ち込んだ事を今でも覚えています。
ふと時計をみると10:30
どんなに途方に暮れても、自分じゃなんとかならない問題なので、流れに任せようと思った矢先、お父さんが来てくれました。
一通りの開店準備を済ませたら、お店は小学生くらいの息子に任せて、金具職人のお店に移動。
ここで金具類を付けてもらいました。
そのあと、自分のお店に戻ってから、スタッズを付けて、紐を調節してできあがり!
飾りの金具たちは、付ける位置や数など、全部選ばせてくれました。
チャックは、ふたを開けた所に1つ、カバンの内側にも1つと、私の希望も叶えてくれてありました。
思っていたよりも大きいし、色もちょっと違うし、斜め掛けの紐は細かったけど笑。
そんな事よりも、日本じゃない国で、自分が欲しい物が出来上がったって事が嬉しくて、ありったけの笑顔と覚えたてのアラビア語でお礼を伝えました。
その日まで使っていたリュックは、バックパックにしまって、その場で荷物を入れ替えてお店をあとに。
お父さんは、収入を得られるのはもちろんだけど、君が喜んでいるのを見れたのがすごく嬉しいと笑顔で言ってくれました。
商売上手なモロッコ人。
その言葉はウソじゃないと信じたい。
旅の思い出が形になったし、なによりお父さんとのやりとりが心に残っているから、いつかマラケシュに戻る事ができたら、もう一度このお店に行ってみたいです。
シュクラン〜😘
私のマネしてピースをするお父さん笑
可愛いでしょ?